小学生の頃からオフコースの曲が好きで、高校生の時は解散コンサートにも行ったくらいです。(一方で Helloween のライブに行ったりと見境無いのですが)今でもたまにiPhoneでオフコースの曲を聴くことがあります。
という話はおいといて、ちょっと気になった of course について。
ちなみにニューミュージックバンドの「オフコース」は of course ではなくて、OFF COURSE です。「コースからはずれて」のような意味なんですかね。おしゃれだと思いました。
さてようやく本題ですが、of course って日本語では「もちろん」とか「当たり前」とか訳されます。ほぼほぼ合っているんですが、ネイティブの人と話していると、ニュアンスが違うなーと思う場面が結構あります。
たとえば、夕方遅い時間オフィスにて本社の人とSkypeで話しているとき。
僕「続きは自宅からSkypeでやるよ。今帰れば少しだけ子供に会えるから。寝てしまう前に」
相手「Of course!」
これ「もちろん!」とか「当たり前」と訳すとちょっと変です。どちらかというと「そう思って当たり前だよね」とか「(君なら)そうして当然だね」というニュアンスです。ちょっと言葉を足してあげるとしっくりきます。完全に意訳すると「そうだよね、そうした方がいいね」とかになるんですけど。
また別のケース。本社に S というものすごく優秀な秘書の人がいるんですが、その人のことについて別の人と話をしていたときのこと。彼女すごく優秀だよね〜という話の中で、
僕「そういえば僕がロンドンオフィスにいたとき、彼女は僕にも親切だった。良いショッピングエリアを教えてくれて、地図も印刷してくれたよ」
相手「Of course!」
このケースも「もちろん」とか「当然!」だとちょっと変というか誤解を生む可能性があります。「そんなのやって当然でしょ」と言っているわけではないんですね。多分正解は「彼女ほどの人ならそのような親切は普通のことなんだろうね。本当にすごいね」というとてもポジティブなものなのです。要は「彼女なら当然!」という意味なんですが、昔はしっくり来ませんでした。
おそらく日本語の「もちろん」はその人の主観なんだけど、英語で「Of course」はより相手の立場に立って「その人なら、そのケースなら」という前提があるように感じます。
とは言え、ほぼ「もちろん」で通じますし、日本語でもそのようなニュアンスで使うことがありますから余り意識しなくていいと思いますけど、ちょっと気になったので。
結構ありますよ。こういう「微妙な誤訳」というか「微妙な前提違い」というか「厳密な対訳が実は存在しないので似た訳をくっつけちゃってる」ようなこと。 本当の意味を理解するには、外国人がどのような場面でその言葉を使っているのか全体の文脈から判断しないといけないんだな、と思います。くりかえしですが、ほぼ通じれば良いので笑、余り気にしすぎない方がいいですけど。
外交とかになるとこの辺も要求されるでしょうね。ちょっとしたことで関係悪化なんて事になりかねませんよね。そのような意図でなくとも、悪い風に受け取られて。戦争なんて実はこういう文化的な違いが発端なのかも知れません。親切で言ったのに、相手にとっては最大の侮辱だった、みたいな。(またはその文化の違いを知らないふりして、マスコミを使って誇張して煽動、みたいな)
そう考えると実は恐ろしい。一方日常会話はあとで言い訳や、説明を補足できるので楽です。気軽に話しましょう。
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