今年のM1グランプリの優勝者はサンドウィッチマンだった。
僕は彼らの(初戦で披露した)「街頭アンケート」のネタをエンタの神様で初めて見たとき以来大ファンで、今年のM1グランプリが始まったとき、決勝の8組にいないのが残念で仕方なかった。
すると奇跡がおきて、敗者復活から勝ち上がってきた!
「街頭アンケート」のネタは絶対面白いはずなので初戦は既定路線。案の定、今大会一番の笑いをとり、2会戦の宅配ピザのネタでも爆笑をかっさらって見事優勝した。僕もなんか嬉しかった。
今年のM1グランプリは、チュートリアル、フットボールアワーが引っ張った昨年のM1グランプリに比べると全体的に笑いの量は少なかったと思う。笑い飯も去年までの、「いわゆる笑い飯」な感じの方が面白い。審査員も言っていたけど、みんな少しひねったネタに挑戦し始めているが、新しい分、まだ詰め切れていないような気もした。ひとつのネタに磨きをかけまくったサンドウィッチマンと対称的だったのかも知れない(その点、新しいジャンルで洗練されていたダウンタウン、ウッチャンナンチャン、チュートリアルなどはすごいと言えるかも)。僕は笑いや芸って、新しいものをどんどん生み出す必要はないと思っている。本当に完成された芸であれば、何度見てもやはり笑える。毎年、新年寄席で披露される柳家小三治の「小言念仏」などは絶品で、ひとつの完成形と言えるだろう。きっと来年も新年寄席で演じるだろうから、みなさんにも是非観てもらいたい(※)。
(※)ちょっと調べてみたら、新宿末廣亭の正月二ノ席(1月11日~20日)、夜の部の主任(トリ)が柳家小三治だった。
その他今回のM1グランプリで感じたこと、二つ。
1. 結果的に3位になったが、すでにパーソナリティーやはねとびなどで実績のあるキングコングが優勝目指して1年間取り組んできたことに、とても感動した。
2. 敗者復活から勝ち上がろうが、名が売れていようが、一番面白かったサンドウィッチマンがちゃんと優勝する、というM1グランプリの審査の公平さ。
来年はもっともっと面白いネタ(新しいという意味では必ずしもない)が見られることを期待している。皆さん頑張ってください。
(追記) Wikipediaでサンドウィッチマンを見てみたら、2005年と2006年も準決勝まで進んでいたそうだ。
(追記2) タレントスケジュールというWebサイトを見てみたら、まだプロフィールに写真がなかった笑
すごいですなあ~でもほかのもなかなかいいですけどね
投稿情報: けけ(母親のLets Noteから | 2007年12 月27日 (木) 19:44