さて、前回、大学を卒業して大手メーカーに学校推薦で入って、すぐに辞めちゃって、ロータスに入ったところまでを振り返ってみた。ちょうど今日(正確には昨日。12月3日で、1-2-3の日!)ロータスのYear End Partyが開かれて参加してきたことと、前回のエントリに同期のともちゃんが、YEPで約束したとおりにコメントしてくれたことを記念して、続きを書いてみたいと思う。
ロータス開発部での日々はすばらしかった。
自宅からチャリで15分の前社より、電車の乗り換え2回&ドアトゥードアで1時間半のロータスの方がストレスがまったくなかった。給料も増えたし、好きなPCに朝から晩まで触っていられる。最新のノーツをいじくれる。ノーツのスクリプトを書いて社内で試せる。まわりにはIT(当時ITなんて言葉はなかったと思う)に詳しい先輩方が大勢いる。英語が普通にやりとりされる。海外出張が頻繁にある。アメリカのことを「US」と言う笑。人がバンバン辞めるし入ってくる。前社では新人として始業時間の30分前には出社して、フロア中のゴミ箱からゴミを集めてサンタクロースのようになってゴミを捨てに行って、フロア中の机の上をぞうきんで拭いていたのに、ロータスでは、ゴミ箱は一人ひとつずつあり、朝来ると空っぽになっている。とかとかとか。。
ロータスに新人とした入った同期には「おまえたち幸せ者だぞ」と思ったものだった。そして何より衝撃的だったのはみんな若いこと。
僕にとってカルチャーショックだった「若さ」に関わるエピソードをひとつ。
来年の新卒と一緒に新人研修を受けさせてもらえるという配慮に従って、12月から春まではアルバイトとして勤務していた。初めて出社すると先輩M田さんから、僕のボスである部長さんは(上司のことを「ボス」というのも新鮮だった)今日は休みだけど、明日は来るから交通費の承認のサインをもらうように言われた(印鑑じゃなくてサインなのだった)。
今までの年功序列な大企業の感覚からすると「部長」というのはとてつもなく年上の人で、定年も視野に入り始めた髪の毛も薄くなり始めた(大変失礼)おじさんというイメージだった。
翌日M田さんに部長が来ていることを確認して、席を教えてもらって、交通費の承認用紙を持って行くと、そこにはジーパンをはいたお兄ちゃんみたいな人がいた。で、「あ、君が新しく入った人?よろしく!」と握手を求められた。ガーン。え。。部長?お兄さん?「よろしく!」で握手?
何を隠そう、その部長は現在のアリエル・ネットワークの社長である小松さんである。実は僕が入って数ヶ月で辞めてしまって、あまりその頃深くおつきあいしたという印象はないのだけど、とにかくスマートで英語ペラペラ、何でも知っていて、東大数学科卒で、辞めるときに僕にくれた本が「無限小解析」とかいう仕事と全然関係のない数学の難しい本だったりと、衝撃的だったので印象には強烈に残っている。小松さんが辞めてからはほとんど連絡も取り合っておらず、再びアリエルでお世話になるのは4年以上先のことだ。小松さんは、たぶんそのとき(ロータスの部長時代)32歳くらいだったと思う。
まあ、ようはそんな感じなのだ。何から何まで全然違ったのだった。知りたいことはどんどん知れるし、無駄だと思われることはほとんど無いし、会社に行きたい!と思えることがこれほど幸せなことかと痛感したのだった。ロータス時代に会社に行きたくないなんて思ったことは本当に一度もない。
眠くなってきたし、この回だけで下げまで持って行くと長すぎるので、ロータス編を二つに分けることにする。次回はロータス編2「ノーツポンプとAS/400」にしようと思っている。
その後予定:
- MSN転職編
- アリエル誘われ編
- アリエル立ち上げ編
- アリエル苦労編
- アリエル卒業+Skype編
- Skype色々編(これはたぶんしがらみがあって書けない)
- Skype色々編その2(これも言えないことが多すぎる)
- Skype Excite編(これは大いに書ける!)
。。。。。。ながっ!
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