「あなたとは違うんです」首相の存在感:夢幻∞大のドリーミングメディア - CNET Japan
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2回続いた首相の辞任劇で、え?また?なぜ?と驚いた、というのがニュースを聞いたときの瞬間的な僕の反応でした。たまたま上司(イギリス人)と一緒で、彼は苦笑していました。(福田さんの辞任そのものについては僕は特に意見ありません)
僕にとってその驚きは本当に瞬間的なもので、その後すぐに、以前から個人的にも抱いている日本に対するもっと大きな心配事と結びついて考えるようになりました。リンクさせていただいたCNETのmugendaiさんの記事を読んで、自分の問題意識と非常に似ていると思いました。
外資系企業で長く働いているからという理由もあるでしょうけど、それは日本全体にうすーく確実に横たわっている「他人に厳しすぎる」という慣習です。足の引っ張りあいがある今回のようなケースならなおさらですが、そうでない場合であっても一般的に「批判魂」が感じられます。これは次のような悪循環を生んでいるように思えます。
1. 他人に厳しい。批判的なことを言わないといけないと思っている
2. 自分が他人に対して厳しいため、自分が何かするときその逆の立場になる(批判を浴びる)の恐れて、思った通りに行動できない
3. 思った通りに行動する人を見ると、半分ねたみにも似た感情と、自粛した自分の「奥ゆかしさ(?)」を挙げて、思慮浅いという批判めいた感想を抱く。
4. たまにスターが現れても、褒められることなく、批判だけを浴びることにより当初の志を失ってしまう。
5. 日本国内で批判しあっているうちに、リーダーの誕生や画期的な法律制定などが事実上不可能となり、気づけば欧米、アジア諸国に負けていく。
この中で心配なのは特に 2 の部分です。僕が仕事をしている中で、少なくとも気づかないといけないと感じているのは、
- 競争相手は日本の外にいるということ
- どんな人間も、立場のある偉い人も、自分と同じ人間で、やったことを理解されずに批判を受ければ、自分と同じように傷つくということ
- 自分たち一人一人の応援やサポートがあって、良いリーダーや強い日本(製品やサービスも含む)は完成し、対外国競争力を持つということ
梅田さんの言うように、みんな強く意識して「良いところは褒める」ということをしていくことが大事じゃないかと思います。(間違いは正す、というのは当然です。褒めるのは意識してにやらないとなかなかできない、というくらいの意味です)
何度も言っていることなんですが、これからもたまにageようと思います。
[参考] 直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。 - My Life Between Silicon Valley and Japan
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