Softbankから販売されるiPhone 3Gの料金プランが記載された書類が「流出資料」として話題に上っています。
実質的な端末価格、プレミアムプランの料金詳細などを確認することができます。この情報の真偽のほどは全く定かではありませんが、「もし仮に」これが故意の流出だとしたらどうでしょうか。非常に有効な価格調査と言えます。つまりこういうことです。価格設定が微妙で、日本には前例がないので、まず「流出」させてブロガーの反応を見てみる、と。で、「これは高すぎて、買おうと思ったけどやめた」とか「がっかりです」のようなブログエントリが多かったら、素知らぬ顔で本番は少し下げた値段で発表するわけです。また逆に、「これならリーズナブル」とか「高いと思う人がいるかもしれないけど、業界的、コスト的、アップルとの契約以上これくらいが妥当、むしろソフトバンク頑張っている」というようなエントリが見られれば、自信を持ってこのままの料金で本番発表と相成るわけです。
我々ソフトウェア業界では、正式版をリリースする前に「ベータ版」をリリースして、ユーザーのみなさんの声を聞くというのは当たり前のやり方です。ベータも数回リリースし、そのたびにユーザーの声を反映し、正式版ではそれら不満点や要望をできる限り詰め込んだものをリリースすることを目的としています。実際最初のベータと正式版でかなり違うものがリリースされることもあります。いきなり思いこみで作った製品を正式版として発表するのはリスクがあるので(一気にユーザーを失うおそれもあります)、非常に有効な方法です。
今回の料金設定の流出「かもしれない」情報は、もし故意だとしたら、料金プランの「ベータ版」とも言えます。表だってやっていいかどうかは別にして、適正料金を知るには非常に有効な手法です。仮に故意であっても本人は知らないふりをすればいいわけです。
もし本当に故意だったら天才ですね。
勉強になりました。
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