最近、ブログでウィスキーのソーダ割り「ハイボール」ネタが多く見られます。サントリーさんの白州見学ツアーに端を発しているんでしょうかね。最近の人はあまりハードリカーを飲まなくなってきているそうなのですが、これを機に一度試してみるのも悪くないかなと思います。
つられて僕も久しぶりに今日は自宅でハイボールを飲みました。僕もジャパニーズで作ろうと思って家を探したら「白州12年」がありました(ただしシングルモルトではなくてピュアモルト※1)。たまにはいいですね!久しぶりにウィスキーを飲んだので、「今」家にどんなボトルがあるか調べてみました。シングルモルトばかりで、
Islay:
Bowmore 12年、Raphroaig 10年、Caol Ila 12年
Highland:
Glenmorangie 10年
Speyside:
Tormore 10年、Glenfiddich 21年
Orkney:
Scapa 14年
まあ恥ずかしいくらいのメジャーどころばかりです...この中で言ったらやっぱりGlenfiddich 21年がいいですね。若い頃はまろやかよりもピーティー(スモーキー)を求めていましたが。ブレンデッドは一つだけで「バランタイン 30年」が3センチほど残っています(かなりうまい)。あとは昔の名残でジャックダニエルのシルバーラベル、シングルバレルがありました。出張の時に買ってくるのが多いですね。
思い出してみると、最初にウィスキーにはまったのは、マイクロソフトの同僚のM坂さんに誘われて日吉の某バーで、Bowmoreのカスクストレングス(※2)を飲んでからです。学生の時からそのときまで、ウィスキーはバーボン(フォアロゼ、アーリー)か、ジャックダニエルしか飲めなかったのですが、シングルモルトしかもカスクストレングスというものに衝撃的に出会ってしまってから、しばらくシングルモルトばかりになっていました。ちなみにその日吉のバーには樽があってシングル1杯2,000円で飲めます。そこはギネスもおいしいです。ご興味のある人はご連絡を。
結構極めつつあったのですが、ウィスキーってやっぱり「飲むぞ」と思って飲まないと飲めないので、ワインや日本酒のように食事に合わせてっていう感じじゃないのでだんだんご無沙汰になりました。で、続いてワインやビール(ドイツビールとベルギービール。←全然違うじゃん)にはまっていき、そろそろ一周した感じです。そんなときにハイボールの話が出ていたので飲んじゃいました。多くの方が書いていらっしゃいますが、ハイボールはいわゆるウィスキーを「ちびちび」楽しむというのとは違う楽しさがあります。ちなみにちびちびというのは、カスクストレングスをシングルで、最初はその芳醇な香りだけを楽しみ(本当にそれだけで幸せ)、口をつけ、少しずつ味わい、半分ほど飲んだところで、ハイランドスプリングなどの地場のわき水で1:1くらいに薄めて(割って)、香りを開かせて残りをまた楽しむ、と言った感じです。カスクストレングスだと60度ぐらいあるので、たとえ一杯2,000円以上しても、ビールを2〜3杯飲むくらいの時間をかけるので実はあまり高くありません。で、ハイボール。これはもういいとこ取りのような飲み物で、僕も大好きです。ちょうど結婚した頃はハイボールばかり飲んでいて、レシート見たら11杯も飲んでいたという失敗もあります。
ブレンデッドに関しては長らくどうしたらよいのか分からなかったのですが、30年とか熟成の進んだものは、ブランデーと同じく食後酒として飲むのが合っているかなと思います。
まー凝り出すとかなり懲り、友達を巻き込んでいくので、僕の友人のうち何人がシングルモルト好きになったか分かりません。とある友人は僕に連れられて初めてシングルモルトを飲んだとき、僕と同じように衝撃を受けたそうで、その1年後、彼の家を訪れるとここはバーかと思えるほどのウィスキーの品揃えになっていました。笑。その頃僕はビールにはまっていて、別の友人をビールマニアに洗脳しているところでした(ここでもエバンジェリズム)。 今はビールも好きですが、「食事と合うお酒」という視点だとワインと日本酒が多いです。
そんなわけでちょっと飲む頻度が下がっていたウィスキーに久しぶりに手が伸びまして、昔を懐かしめました。
(※1) シングルモルトというのはその名の通り、一種類のモルトウィスキーだけで作られたウィスキーで(同じ種類の樽とは普通混ぜる)、ピュアモルトは複数の種類のモルトウィスキーを混ぜて(「ヴァッ ティッド」と言います)作ったものです。一般的にブレンデッドは、モルトウィスキーだけではなく、グレーンウィスキーなども混ぜたもののことです。ブレンデッド ウィスキーのレシピは門外不出で、マスターブレンダーともう一人くらいしか知らないことになっていて、キーとなるシングルモルトの割合は1%程度です。 どのシングルモルトがどのブレンデッドに使われているか、というのを知るのも面白いものです。
(※2) ウィスキーは、熟成された樽によって味も度数も微妙に違うので、シングルモルトであろうがヴァッティッドであろうがブレンデッドであろうが、熟成が終わったら複 数の樽の中身を混ぜて均一にします。ただしそのままだとアルコール度数が60度もあるので、水で薄めてアルコール度数を40度なら40度にして瓶詰めしま す。それによって味の均一化を図っています。一方で、樽ごとの味を楽しむため、樽から出したそのままを瓶詰めしているのが「カスクストレングス」と呼ばれるものです。香りが 良くてアルコール度数が高いのが特徴です。
シングルモルトでお薦めの本:
光文社
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ずぶの素人にも
酒屋でシングルモルトを見かけたら
わかりやすく、奥深く
酒飲みだとは思ってましたが、本物でしたか・・・。
しかしお酒の話、僕も好きですね。
どことなく酒ってやっぱり文化だなぁと思いますね。悲哀こもごも人間の営みをぎゅぎゅっと凝縮したものがアルコール度数なんじゃないかと思ってしまいます。
投稿情報: のどぐろ | 2008年6 月 1日 (日) 12:21
のどぐろさん、コメントありがとうございます。お酒って、そう、文化、民族、風俗がよく現れていますよね。歴史を調べていくとますます楽しくなります。
投稿情報: siwata | 2008年6 月16日 (月) 23:09