TBS「情熱大陸 extra 500回記念 待ってろ未来!ネクストジェネレーションの挑戦」
昨日放送の情熱大陸のスペシャルに、Softether の登君が出ると予告で知っていたので、録画で観ました。TVで堂々としている登君は、昔会ったときより、大きく見えました。観ていてとても嬉しかったです。
僕が登君と初めて会ったのは、2〜3年前のInteropの懇親会(?)だったと思います。登君のことはもちろん以前からよーく知っていましたし、元Softetherの副社長の池島君や、アスキーの赤嶋さんなどからもよく登君の話を聞いていましたので実際に会えてとても嬉しかった記憶があります。(ちなみに登君に起業を焚きつけたと言われている笑、池島君とはP2P勉強会はもとより、あらゆるところで「また池島君?」ぐらいの感じでご一緒させていただいています。この4月からGoogleに入社されました。おめでとう!)そのときの僕のInteropでの出番は、P2PだかSkypeのセッションで、講演日は翌日でした。登君のセッションはすでに終わっており、そのあと筑波に帰るという日でした。今思うと、僕もそうでしたが、ほとんど知っている人がいない(年齢層も会わない)懇親会にまで出席して、偉いですよね。その幕張のホテルの一室で行われた小さいパーティー会場にて、ご挨拶させていただいたときの登君はとても礼儀正しい感じで、静かな語り口だけどちゃんと伝えてくるという印象を持ちました。登君は自己紹介を兼ねて「僕が得意なのはレイヤー2でトンネルする技術です」「P2Pのことはあまり知らないです」のようなことを話してくれました。そして、筑波に帰るため、パーティーの中盤に引き上げていきました。
そういう印象は昨日のテレビでも変わりません。でもなぜか大きく見えました。これからもがんばってください。僕も刺激を受けています。
さて、この日の情熱大陸スペシャルには、その他にも8名のU25の若者が登場しました。こんな職業があるのか、と驚くのと同時に、どうやってこの人たちはそれを知って、かつコミットしたんだろうという疑問も持ちました。純粋に「いい仕事だなー」と思ったのは、風車を守る「風車守り」。かっこよすぎです。フランスの三つ星レストランで修行する安發(あわ)さんもすごく良かった。まだ22歳ですよ。サッカーのスペインリーグで活躍し、日本代表を狙う澤さんにも感動しました。彼の行動を観て、「本当にやりたいと思うのならどんな方法もあるな、それをしないで言い訳できないよな」と思わざるを得ません。
みんなに共通していたのは、技術力の高さとかよりもむしろ、やりたいという意志でした。
番組の合間合間に挟まれていた桑田真澄さんとスガシカオさんのスペシャル対談も結構良かった。僕が印象に残ったのは桑田さんが言った言葉
「中学や高校の頃、僕より(野球が)すごい人がいーっぱいた。でも消えてしまった。早い遅いではない気がする」
桑田さんレベルでもそうだったんだ、と驚いたのと同時に、自分より上がたくさんいると思ってあきらめるとそこで終わりだけど、絶対できると信じて続けていると、何かが起こる「可能性」があるということを再認識しました。実際僕だって、僕なんか足元にも及ばないプログラマーの人たち、すごい経営者、天才的なアイディアマンなどに数多く出会い、囲まれてきましたが、そういう人が全員今も第一線で活躍しているかというと、そうでもなかったりします。不思議なものです。技術や知識だけではない要素も大きく関わってきます。人生は様々な要因が絡み合って回っているので、自分自身ではどうしようもできないと思っても、踏ん張っていれば、いつのまにか良い状況になっていたりするものです。そして踏ん張れるかどうかは、一般的に、それを好きかどうか、に直接結びついてきます。目の前に壁があった場合、その向こうにパラダイスがあることがあらかじめわかっているなら誰もが努力を惜しまずに苦労してでも超えていくでしょう。分かれ目になるのは、その壁の向こうに何があるかわからない状況で、かつ、どんなに努力しても超えられないかもしれないにもかかわらず、それでも、壁の向こうにはパラダイスがあると信じ、そして自分は絶対に超えられると信じられるかどうか、だと思っています。このようにやった人たちが全員大成功するわけではありません。でも成功している人はこれをやった人たちです。
そんなことを考えました。僕もがんばろ。
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